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LAST  UPDATE 2013/02/01
カメラ用ディスプレイ
ディスプレイ冷蔵庫(防湿庫)
・シリカゲル(乾燥剤)循環ファン設置
ホームセンターでドライフラワー用のシリカゲル(500g入)一粒およそ1mm位(4~5mmが最適、ゲル間の隙間に風を通す為)を700円位で購入し防湿庫用の乾燥剤として使用する、防湿庫の一番下段に極小メッシュ網の付いた受け皿の中にゲルを入れ下からファンにて上段へと送風する。最上段にも小型のファンを2個取り付け循環効率をUPさせた、又、格段には少し小さめの受け皿を取り付け、受け皿を交互に後部と前部に配置する事で全ての段に乾燥空気が通過する様に配慮。これで庫内全体が乾燥状態となるはず。

・シリカゲルの除湿効果
まずファンを回したままの状態で扉を開けると湿度計は50%近辺からアッと言う間に65%を指示した、部屋の湿度がいかに高かったかが判る。暫く開けたたままで湿度を安定させ、扉を閉めてファンを起動し除湿時間を調べた。スタートはジャスト7:00(庫内時計参照)この時の湿度は65%、5分後には60%指示、10分後53%、15分後50%、20分後47%、25分後45%30分後44%、以後湿度は安定し開始から1時間30分後44%~43%で安定している。カメラ、レンズの保管適正湿度は40~50%と言われているので偶然でバッチリ完璧状況となった。なにより約30分で湿度44%と言う短時間での乾燥状態です、専用の防湿庫はペルッチェ素子による湿度除去されている物も有りますが、これは湿度をここまで下げるにはおよそ1日~2日掛かると思う、これは簡単に言えば庫内を冷却して湿度を下げる方式で冷媒はガスでは無く異種の金属に電流を流すと高温側の金属と低温側の金属に別れる、低温側を庫内に設置する事で冷却金属が結露する、この水分を外部へ放出し湿度を下げるものです。本題にもどって、これからが問題でカメラ専用の保管庫は電子湿度制御されているので普段それほど気にする事はないが、このシリカゲル方式はゲルが湿気を吸収すると当然性能が落ちるので時間が経てば湿度は当地方では上がる方向となるので暫くは監視が必要。ゲルが劣化すると青色からピンクへ変色するので判りやすい、再生はフライパンで加熱又は電子レンジで加熱させれば再利用できる、ここで注意!冷却方法である、冷却させるには自然冷却が最も良い、何らかの方法で一気に強制冷却させると内部と外部の温度差で内部が結露し、折角再生したゲルが又、水分を吸収した状態となる。冷却保管には蓋付き金属ケース又はガラス瓶が望ましい。

・機材の入れ替え
一応完成したのでカメラ、機材などを入れ湿度を監視し様子を見て行く。湿度が20%近くまで下がるとカメラやレンズの駆動部分に支障を来す恐れがあるので要注意です。

1㎥の大気中に含まれる
 水蒸気の最大量

 0℃     4.8g
 5℃     6.8g
10℃     9.3g
15℃    12.8g
20℃    17.2g
25℃    22.8g
30℃    30.4g
35℃    39.2g
40℃    51.2g
大気中の水分量について
左表の数値は1㎥の大気中に溶け込む事のできる水蒸気の量で大気の温度が変化すると水分量の最大値も変化する事を意味しています。
・例えば気温35℃で湿度が100%の時は39.2gの水分が大気中に含まれています、これが15℃に温度が低下すると最大12.8gしか含めない事になる訳です。
・不思議なのは、その差の26.4gは?と言うと結局は大気中に水分が溶け込めない為、結露となり26.4gは液化する訳です。
・ここで言える事は同じ湿度100%でも気温の違いで大気中の水分量の最大値がまったく異なると言う事で、気温がおよそ10℃以下になると湿度100%でも水分量が少ないため、強制乾燥する必要がなくなります、と言うより約10℃以下の場合は強制乾燥させない方がカメラやレンズには良いと思います。
・冷蔵庫内が乾燥しているのは上記の理由です。













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